本文へスキップ

話す・書く・考える工房の学習コンテンツ

会話が続く質問のつくり方

衣食住気にしとこっかアイウエオ×10種類の質問

「会話で何を聞けばよいかわからない」と悩むことはありませんか。会話を続けるためには、話す力だけでなく、相手が答えやすい質問を選ぶ力が大切です。このサイトでは、会話の話題を見つける15のテーマと、会話を広げたり深めたりする10種類の質問を紹介します。

何を聞く?

衣食住気にしとこっかアイウエオ

どう聞く?

10種類の質問

テーマ × 種類 = 質問

会話が続く問いのつくり方

01

質問の基本

会話の質問は、大きく次の2つに分けて考えることができます。

1つ目

何について質問するか

これは会話のテーマにあたり、「衣食住気にしとこっかアイウエオ」を使って考えます。話題が見つからないときは、まず15のテーマのどれかから選びます。

2つ目

どのように質問するか

これは質問の方法にあたり、「10種類の質問」を使って考えます。同じ話題でも、聞き方を変えるだけで会話の広がり方が変わります。

たとえば「食べ物」というテーマなら

一般質問
好きな食べ物は何ですか?

相手が自由に答えられます。会話を広げたいときに使います。

限定質問
ラーメンは好きですか?

答えの範囲が狭いので、相手が答えやすくなります。

つまり、会話のテーマと質問の種類を組み合わせることで、多くの質問を作ることができます。話題が決まれば聞き方を選び、聞き方が決まれば話題を選ぶ。この2つを重ねるだけで、質問のバリエーションはぐっと増えます。

質問づくりの公式

会話テーマ質問の種類質問のバリエーション

15のテーマと10種類の質問を組み合わせると、同じ「食」の話題でも、広げたり、深めたり、答えやすくしたりできます。

02

15の会話テーマ

「衣食住気にしとこっかアイウエオ」は、会話の話題を探すための15種類のテーマです。何を話せばよいかわからないときは、この15のどれかから選んでみてください。

カードを押すと、詳しい説明と追加の質問例が開きます。

03

10種類の質問

「10種類の質問」は、同じ話題をどのような角度から質問するかを整理したものです。2つずつ対比して覚えると、会話の途中で使い分けやすくなります。

01

一般質問と限定質問

一般質問

相手が自由に答えられる質問です。会話を広げたいときに使います。答えの範囲が広いので、相手の話したいことを引き出しやすいのが特徴です。

休日はどのように過ごしていますか?

限定質問

「はい・いいえ」や限られた選択肢で答えられる質問です。相手が答えやすいことが特徴です。会話の最初や、相手が少し困っているときに使うと安心です。

休日は家で過ごすことが多いですか?
02

直接質問と間接質問

直接質問

知りたいことを相手にそのまま尋ねる質問です。関係が近く、答えやすそうなときは、はっきり聞いた方が会話がスムーズです。

どのような仕事をしているのですか?

間接質問

周辺の話題、仮定、第三者の話などを通して、少し遠回りに尋ねる質問です。いきなり聞かれにくいことでも、答えやすくなることがあります。

この業界で働いている人は、どのような仕事をすることが多いのですか?
03

関連質問と並列質問

関連質問

相手の答えに含まれている言葉や内容を使って、さらに詳しく聞く質問です。会話を深めるときに使います。

相手「旅行が好きです」

質問
今まで行った中で、特に印象に残っている場所はどこですか?

並列質問

現在の話題から別の関連テーマへ横に広げる質問です。一つの話題が一段落したときに使うと、会話が止まりにくくなります。

相手「旅行が好きです」

質問
旅行以外では、休日に何をすることが多いですか?
04

未来質問と過去質問

未来質問

これからしたいこと、目標、予定、理想などを尋ねる質問です。相手の楽しみや希望を聞くと、会話が前向きになりやすいです。

次の休みには何をしてみたいですか?

過去質問

これまでの経験、出来事、理由、きっかけなどを尋ねる質問です。その人が今の好みや考えに至った背景が見えてきます。

その趣味を始めたきっかけは何ですか?
05

肯定質問と否定質問

肯定質問

できたこと、良かったこと、楽しかったこと、可能性などに目を向ける質問です。相手のよい面や成功した点を拾うときに使います。

今回、うまくできたことは何ですか?

否定質問

できなかったこと、困ったこと、避けたいこと、問題点などに目を向ける質問です。問題を見つけるときには必要ですが、続けすぎると相手を追い詰めることがあります。

今回、うまくいかなかったことは何ですか?

否定質問のあとは、未来質問や肯定質問につなげましょう。たとえば「何が難しかったですか?」の後に、「次はどうすれば良くなりそうですか?」と聞くと、相手は答えやすく、会話も前に進みます。

04

会話の実践例

「食」をテーマにした、ゆなとさつきの自然な会話です。質問の種類が会話の流れの中でどう使われるかを見てみましょう。

ゆなさつき
  1. ゆな
    さつき先輩は、普段どのようなものを食べることが多いですか?
    • 一般質問
  2. さつき
    最近は和食が多いかな。特に魚料理をよく食べるよ
  3. ゆな
    魚料理が好きなんですか?
    • 限定質問
  4. さつき
    うん。焼き魚も好きだけど、お刺身も好きだよ
  5. ゆな
    お刺身を好きになったきっかけは何かありますか?
    • 過去質問
    • 関連質問
  6. さつき
    子どもの頃に、家族旅行で食べたお刺身がおいしかったからかな
  7. ゆな
    いい思い出ですね。次に旅行するなら、どこで何を食べてみたいですか?
    • 未来質問
    • 関連質問
  8. さつき
    北海道で新鮮な海鮮を食べてみたいな

1つの質問が複数の種類に当てはまる場合もあります。

質問の分類を当てることより、相手の話を聞いて自然につなげることが大切です。

05

使い方のポイント

会話の前に、次の5つを確認してみてください。全部できなくても構いません。一つ意識するだけでも、質問の印象はかなり変わります。

  1. 1

    最初は相手が答えやすい限定質問から始める

    「はい・いいえ」や短い答えで済む質問から入ると、相手は答えやすくなります。会話の最初に使うと安心です。

  2. 2

    相手が話し始めたら一般質問で話を広げる

    相手が答え始めたら、自由に話せる質問へ切り替えます。話したいことを相手自身が選べるようになります。

  3. 3

    相手の答えに出てきた言葉を使って関連質問をする

    相手が使った言葉を繰り返して聞くと、「ちゃんと聞いてもらえている」と感じてもらいやすく、会話が深まります。

  4. 4

    質問ばかり続けず、自分の話や共感も少し加える

    質問が続くと尋問のように感じられることがあります。短い感想や自分の経験を挟むと、会話のバランスがよくなります。

  5. 5

    答えにくそうな様子があれば、無理に深く聞かない

    間が空く、視線が泳ぐ、短い答えが続くときは、話題を横にずらすか、別のテーマへ移しましょう。

まとめ

質問は会話を続けるための手段であり、相手を尋問するためのものではありません。相手への興味と配慮を持ち、答えをきちんと聞くことが大切です。